「最近、Googleで検索すると一番上にAIの回答が出てくるようになった」とお気づきの方も多いのではないでしょうか。
現在、インターネット検索の世界では、これまでの「検索してサイトを探す」時代から、AIがその場で答えを教えてくれる「AI回答」の時代へと大きな変化が起きています。
この変化に対応するために欠かせないのがAIO(AI検索最適化)です。
本記事では、AIOの基礎知識から具体的な対策方法、そして従来のSEOとの違いについて、クリニック・病院のホームページ向けに分かりやすく解説します。
AIO(AI検索最適化)とは?
AIOとは「AI Optimization」の略で、Googleの「AIによる概要(AI Overviews)」や「Perplexity(パープレキシティ)」といったAI検索エンジンで、自院のホームページを正しく引用・表示してもらうための対策のことです。
これまでのSEO(検索エンジン最適化)が「検索結果の1ページ目に表示させること」を目的としていたのに対し、AIOは「AIが生成する回答の中に、信頼できる情報源として選ばれること」を目指します。
AIOとSEOの違い
AIOとSEOの大きな違いは、最適化の対象がAIの回答か、検索エンジンで表示される検索順位かという点です。
| 特徴 | SEO(従来の検索) | AIO(これからの検索) |
| 患者さんの行動 | キーワードで検索し、複数のサイトを比較する | キーワードで検索し、AIからその場で回答を受け取る |
| 表示場所 | 検索結果のリスト(1位、2位...) | 検索結果の最上部にある「AIの回答枠」 |
| 目指すゴール | 自院のホームページをクリックしてもらう | AIに引用され、信頼性を獲得する |
クリニックのホームページにAIO対策は必要?
クリニックや病院のホームページにとってAIO対策は、今後必須になると言えるほど重要です。
適切なAIO対策をすれば、患者さんの目に触れる機会が大幅に増える可能性があります。
現在のGoogle検索は、通常の検索結果よりも上部にAIでの検索結果を表示します。
これまでは「頭痛 原因」と検索した患者さんは、どこかのクリニックのサイトをクリックして記事を読んでいました。
しかし、AIによる概要で「頭痛の原因には、緊張型や片頭痛などがあります......」と答えがすべて表示されるため、サイトをクリックせずに検索を終えてしまいます。
BrightEdge社の調査によると、2025年12月時点のデータでは、健康や医療に関する検索の約90%でAIによる要約が表示されています。
「サイトに来てもらえないなら意味がないのでは?」と思われるかもしれませんが、AIは情報の「要約」の横に、必ず「信頼できる根拠」として引用元のURLを掲載します 。
ここで自院の記事が選ばれれば、AIから「このクリニックは信頼できる」と推薦された形になり、より来院意欲の高い(真剣に悩んでいる)患者さんとの接点になります。
検索結果が下位のページでもAI Overviewsに引用される?
検索順位が低くても、AI OverviewsなどのAI検索に引用される可能性は十分あります。
AIOの大きな特徴は、「従来のSEO順位が低くても、AIの回答枠(最上部)に選ばれるチャンスがある」という点です。
Ahrefs社の調査では、AIが回答の根拠として引用するのは、上位表示されているURLが多いものの、検索順位が30位以下のURLでも、信頼できる根拠として引用されるものが一定数あるという結果が出ています。
AIが「この質問に対して最も的確で専門的な答えを書いている」と判断すれば、大手病院やポータルサイトを追い抜いて、検索結果の最上部に掲載されるのです。
SEO対策はもう意味がない?
「AIが答えを出すなら、SEO対策はもう不要では?」という声も聞かれますが、答えは明確に「NO」です。
Googleでは、従来の検索クローラー(ページを評価するロボット)と、AI機能のためのクローラーに違いはなく、完全に同じものが使われていると言われています。
つまり、クローラーに正しくサイトを巡回させ、情報を伝えるという「これまでのSEO対策」ができていなければ、AIに情報を読み取ってもらうことすらできないのです。
この技術的な背景からも、「適切なSEO対策こそが、一番のAIO対策になる」と言えます。
関連記事:SEO対策とは?内部対策と外部対策をわかりやすく解説
クリニックが取り組むべき3つのAIO対策
AIに「このクリニックの情報は正しい」と認識させるためには、以下の3つのポイントが重要です。
結論から書く「アンサーファースト」
AIは、質問に対してスパッと答えている文章を好んで引用します。
コラムを書く際は、ダラダラと前置きを書くのではなく、見出しのすぐ後に答えを書くようにしましょう。
例:見出しが「鼻からの胃カメラは行っていますか?」の場合
- NG例: 「今日は胃カメラについてお話しします。最近は技術が進歩しており......(数段落後に)......当院では鼻からの検査も可能です。」
- OK例: 「当院では、苦痛の少ない『鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)』に対応しています。その理由は......」
専門用語を噛み砕いて説明する
AIは、患者さんにとって分かりやすい言葉を高く評価します。
難しい医学用語には、必ず一般的な言葉での補足を入れるようにしましょう。
例:逆流性食道炎だけでなく「胸焼けや、酸っぱいものが込み上げる症状」といった言葉を添える
医師の「専門性」を証明する(E-E-A-T)
AIは情報の「正しさ」を厳しくチェックします。
誰が書いたか分からない記事よりも、専門医資格を持つ医師が、自身の経験(症例数など)に基づいて書いた記事を優先して引用します。
記事内に、著者や監修者情報として、自身のプロフィールや「〇〇学会専門医」「年間症例数〇〇件」といった具体的な数字を記載することが、強力なAIO対策になります。
関連記事:E-E-A-Tとは?SEO対策に欠かせない4つの指標を徹底解説
「LLMO」についても知っておこう
AIOとセットで語られる言葉にLLMO(大規模言語モデル最適化)があります。
これは、ChatGPTやGeminiといった「対話型AI」とのやり取りの中で、自院をおすすめしてもらうための対策です。
AIOが「検索画面での表示」を狙うのに対し、LLMOは「AIとの会話の中で名前が挙がる」ことを狙います。
例えば、患者さんがChatGPTに「〇〇市で評判の良い皮膚科は?」と聞いたときに、自院の名前が出てくるようにするための施策です。
これには、公式サイトの情報だけでなく、外部の口コミサイトや地域メディアでの言及も影響します。
医療広告ガイドラインに注意
AIは、違反表現を含んだサイトを「不適切」と判断し、引用を避ける傾向にあります。
- 比較優良広告の禁止: 「地域No.1の実績」といった他院との比較
- 誇大広告の禁止: 「最高の治療」「絶対に痛みがない」といった表現
- 体験談の制限: 治療効果に関する主観的な感想の掲載
これらの表現に気を付けて、あくまで「医学的根拠に基づいた事実」を淡々と、かつ丁寧に伝えることが、結果としてAIに選ばれる近道となります。
まとめ
2026年には、検索の主流がさらにAIへとシフトしていくと考えられます。
それに伴い、これからのクリニックのホームページは、「AIが患者さんに情報を推薦するためのデータベース」としての役割も求められます。
「自院のホームページは、今の検索環境に合っているかな?」と不安に思われたら、まずは今あるページが「患者さんの悩み(問い)」に対して「明確な答え」を返せているか、見直すことから始めてみてください。
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