Google検索の結果に、Webサイトだけでなく、YouTube・Instagram・XなどのSNS投稿が表示されているのを見たことはありませんか?
2025年7月のInstagramアップデートを機に、Google検索におけるSNS・動画コンテンツの露出精度は一気に高まりました。
現在のSNS投稿はフォロワー向けの発信にとどまらず、「Google検索から新規ユーザーを獲得する流入経路」へと進化しています。
「自分のInstagramやYouTubeは、Google検索から実際どれくらい見られているのか」
この疑問を数値で可視化するのが、Google Search Console(サーチコンソール)の「プラットフォームプロパティ」です。
今回は、このプラットフォームプロパティを専門知識がなくても設定・活用できるよう分かりやすく解説します。
サーチコンソールとは?
Google Search Console(サーチコンソール)とは、Googleが公式に提供している無料の分析ツールです。
一般的にはGoogle検索でホームページやLPといったWebサイトがどんなキーワードで表示され、何回クリックされたかを調べるために使われます。
いわば「Google検索から自分のコンテンツへ届くまでの状況を測定するツール」です。
プラットフォーム プロパティとは?
「プラットフォーム プロパティ」とは、Webサイトではなく「SNSアカウント(InstagramやYouTubeなど)」をサーチコンソールの管理対象として登録できる機能です。
これまでのサーチコンソールは、Webサイトのドメイン(URL)を所有している人しか利用できませんでした。
しかし、SNSコンテンツの検索需要拡大に伴い、SNSアカウントを計測対象として追加し、Google検索経由のパフォーマンスを測定できる仕組みが用意されました。
公式情報で詳しく確認したい方へ
機能の背景や仕様に関するGoogle公式の最新発表は、Google Search Central Blog:Search Console プラットフォーム プロパティについて(※外部サイト・別タブで開きます)も併せてご参照ください。
プラットフォーム プロパティで分かること
プラットフォーム プロパティを設定すると、主に以下のデータを可視化できます。
- Google検索での表示回数(インプレッション):SNS投稿がGoogleの検索結果画面に何回表示されたか。
- クリック数とクリック率(CTR):検索結果から実際のSNS投稿へ何回アクセスされたか。
- 検索キーワード(クエリ):ユーザーがどんな言葉で検索したときに、あなたの投稿が表示されているか。
- 平均掲載順位:Google検索結果の中で、自分の投稿が平均して何位に位置しているか。
SNS内で見るアナリティクスとの違い
実際にSNSを運用している方は、「YoutubeやInstagramのインサイト画面で見れば十分では?」と思うかもしれません。
しかし、両者には次のように明確な役割の違いがあります。
| 分析ツール | 主な計測範囲 | 得られるメリット |
|
SNS内インサイトなど |
SNSアプリ内部の動き (フォロワーの反応など) |
アプリ内のファン(フォロワー)の反応やエンゲージメントがわかる |
|
プラットフォーム プロパティ |
Google検索(外部)からの動き |
アカウントを知らない「検索経由の新規ユーザー」の動向がわかる |
つまり、「まだ自分のSNSをフォローしていない潜在顧客が、どんな検索キーワードで辿り着いているか」を知るには、プラットフォームプロパティが不可欠です。
プロパティの追加方法
1.Google Search Consoleにログインする
GoogleアカウントでGoogle Search Consoleにアクセスします。
2.「プロパティを追加」を選択
画面左上のプロパティ一覧メニュー(またはドロップダウン)から「プロパティを追加」をクリックします。

3.「プラットフォーム プロパティ」を選択
プロパティタイプの選択画面でプラットフォームを追加したいプラットフォームを選びます。

4.SNSアカウントの選択と連携(認証)
連携したいプラットフォーム(Youtube・Instagram等)を選択したら、表示画面に従ってアカウントのログイン認証(アカウント連携)を行います。
※Youtubeの場合は、ログインしているGoogeアカウントに紐づけられたチャンネルが表示されるので、連携させたいチャンネルを選択してください。

5.所有権の確認完了
画面の案内に従って連携を完了させれば設定は完了です。データが蓄積されるまで1〜2日程度待ちましょう。
より詳細な設定については、Google公式ヘルプ:プラットフォーム プロパティの追加手順をご覧ください。
プロパティの見方
連携が完了したら、ダッシュボードの左メニューにある「検索パフォーマンス」を開きます。画面
- 「クエリ」タブ: ユーザーがどんなキーワードで検索してSNS投稿に辿りついたかを確認できます。
- 「ページ」タブ: どの投稿が最も検索からクリックされているか分かります。
- 「国」「デバイス」タブ: どの地域のどんな端末(スマホ/PC)からアクセスされているか把握できます。
特定の期間(過去28日間など)を指定して、定期的に検索トラフィックの増減をグラフでチェックしてみてください。
プラットフォームプロパティの活かし方
「想定外の検索クエリ」を投稿タイトル・本文に反映する
先ほどご紹介した「クエリ」タブを開き、「表示回数は多いのに、投稿内で直接使っていないキーワード」を探します。
そこで見つけたキーワードを投稿タイトル・本文に反映することで、Google検索アルゴリズムに「この記事・動画はユーザーの検索意図にぴったり合致している」と評価されます。
例
自分の動画や投稿では「胃カメラ」と呼んでいたのに、「胃の内視鏡 費用」というキーワードで検索表示されていた場合。
改善例
動画タイトルや概要欄、投稿本文などの1~2行目に「【費用解説】胃の内視鏡検査はいくらかかる?」と、検索されている言葉をそのまま組み込む。
検索ヒットしやすい「人気テーマ」を特定する
「ページ」タブから、クリック数が最も多い投稿を特定します。
検索流入が多い投稿のテーマや構成を分析し、似たジャンルの投稿を定期的に作成することで、検索トラフィックを効率よく増やせます。
例
「大腸カメラの事前準備(下剤の飲み方)」という動画が最も検索から見られている場合。
改善例
検索ユーザーは「検査前の不安」を抱えていることが分かるため、同じターゲット層に向けて「大腸カメラ 当日の流れと所要時間」「大腸カメラ 痛みを抑える3つの工夫」「大腸カメラでポリープが見つかったらどうなる?」のような関連テーマでシリーズ化します。
SNSから「Webサイト(ホームページ)」への受け皿(導線)を整える
すべての投稿を一律に修正するのは大変なので、まずは「検索からのアクセスが多いと判明した上位数本の投稿」に対してのみ、優先的にホームページやWeb予約までの導線を強化します。
改善例
YouTubeの場合
概要欄の「折りたたまれる前(1〜2行目)」および「固定コメント欄」の最上部に、Web予約ページや該当診療ページのURLを直接貼る。
Instagramの場合
キャプションに「▶Web予約・詳しい診療案内はプロフィールのリンク(@アカウント名)から」と記載し、プロフィール欄の先頭リンクを該当の案内ページ(予約ページ)に変更する。
TikTokの場合
プロフィール欄のWebサイト項目に予約ページのURLを設定し、動画のキャプション末尾やコメント欄の最上部(固定コメント)に「▶予約・詳細はプロフィールのリンクから」と誘導文を記載する。
X(旧Twitter)の場合
該当ポストのツリー(返信欄の1通目)に直接予約ページのURLを貼り付け、そのポスト自体を「プロフィール上部に固定(固定ポスト化)」しておく。
せっかくGoogle検索からSNSへ集めたアクセスも、着地先となるホームページが「スマホで見づらい」「予約ボタンの場所が分かりにくい」「SNSで紹介した内容の詳細が載っていない」状態だと、ユーザーは離脱してしまいます。
SNSからの流入をしっかり問い合わせや受診予約に結びつけるためには、「検索意図に沿った受け皿(ホームページ)の構造設計」が不可欠です。
SNS側のプラットフォーム プロパティと併せて、ホームページ側のサーチコンソール(アクセス解析)もチェックし、SNSからのユーザーがスムーズに予約へ至っているか分析・改善を行ってみてください。
関連記事:【利用者中心で考える】 医療機関ホームページのユーザビリティ向上 改善ポイント
まとめ
Googleの検索結果において、SNS投稿の存在感は日に日に増しています。
「プラットフォームプロパティ」を活用すれば、SNS内部の分析だけでは見えてこなかった「Google検索からの新規流入」を数値で正確に把握できるようになります。
まずはプロパティを追加して検索データを可視化し、ユーザーの需要に合わせたSNS投稿や、成果に繋がるWebサイトへの導線改善に役立ててみてください。

