知っておきたいホームページにおける医療広告ガイドラインの基本

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2026.07.21

知っておきたいホームページにおける医療広告ガイドラインの基本

知っておきたいホームページにおける医療広告ガイドラインの基本

「良い治療を一人でも多くの患者さんに届けたい」

そんな想いで制作されたホームページが、意図せずルール違反になってしまうケースが増えています。

医療広告ガイドラインは、一見すると表現を縛る厳しい足かせのように感じられるかもしれません。しかしその本質は、患者さんが安心して医療機関を選べるようにするための大切なルールです。

今回は、クリニックのホームページ運営で絶対に押さえておきたい医療広告ガイドラインについて、分かりやすく解説します。

医療広告ガイドラインとは?

医療広告ガイドラインとは、厚生労働省が定める医療機関の広告に関するルールです。患者さんが正しい情報をもとに医療機関を選べるようにすることを目的としています。

近年では、ホームページも「広告」として扱われるケースが増えており、クリニックのホームページ運用においてもガイドラインの遵守が求められています。

違反するとどうなる?

ガイドラインに違反した場合、以下のようなリスクがあります。

  • 行政指導 
  • 改善命令 
  • 罰則(最悪の場合) 

また、検索エンジンや患者さんからの信頼低下にもつながるため、集患にも悪影響を及ぼす可能性があります。

なぜホームページも規制対象になるのか

以前のホームページは、「見たい人が自分から探して見るもの」として規制がゆるやかでした。
しかしインターネットの普及により、患者さんがホームページやSNSを参考に医療機関を選ぶことが一般的になったことから規制対象となりました。

あなたのサイトは大丈夫?セルフチェックリスト

まずは、今のホームページの状態をチェックしてみましょう。以下の項目に一つでも当てはまるものがあれば、修正が必要な可能性があります。

表現・キャッチコピーの確認

  •  「地域No.1」「日本最高峰」などの最上級表現を使っている
  •  「最高の技術」「絶対安全」などの効果を保証する表現がある
  •  「今なら〇%オフ」といった費用による誘引をしている
  • 医療と直接関係のない「著名人の〇〇さんも推薦!」などの掲載がある

コンテンツ(内容)の確認

  • 「患者様の声(体験談)」をそのまま掲載している(※主観的な感想は一律禁止)
  •  術前術後の写真(ビフォーアフター)をリスクや費用の説明なしに掲載している
  •  「満足度98%!」など、根拠がはっきりしない調査結果を掲載している

絶対に避けたい4つの禁止事項

これらはホームページ上のどこであっても禁止されています。

虚偽広告

事実と異なる内容で患者さんをだますような表現のことをいいます。もっとも重い違反で、「どんな病気も100%完治します!」といった言い切り表現や、実際にはやっていない専門外来があるように見せかけることなどが該当します。

比較優良広告

自院が他院よりも優れているとアピールする表現のことをいいます。「地域で一番の満足度」や「日本最高の医師が在籍」といった、客観的に証明することが難しい最上級表現は使用できません。

誇大広告

嘘ではないものの、事実を大げさに伝えて、実際よりも良く見せようとする表現のことをいいます。「たった1回の施術で劇的な変化」といった表現など、効果を強調しすぎたり、副作用などのネガティブな情報をわざと隠したりすることは認められません。

公序良俗に反する内容

医療機関としての品位を損なう表現や、社会的にふさわしくない内容のことをいいます。手術中の患部を無加工で掲載したり、患者さんの恐怖心を煽って受診を促したりする不快な表現が対象となります。

特に注意が必要な「ビフォーアフター」と「口コミ」

医療は誰でも同じ結果が出るとは限らないことから、クリニックホームページ内のビフォーアフターや口コミの掲載は原則禁止されています。

体験談・口コミ

患者さんの主観的な感想(「痛くなかった」「先生が優しかった」など)をホームページに掲載することは一律禁止されています。

術前術後の写真(ビフォーアフター)

掲載する場合は、詳細な治療内容、費用、副作用・リスクなどの付随情報をしっかり併記しなければなりません。

「限定解除」を味方につける

ホームページを運用するうえで医療広告ガイドラインは必ず守らなければなりません。しかし、ルールばかりで何も掲載できない...と悩まれる方は多いと思います。
しかし一定の条件を満たせば、本来禁止されている事項(自由診療の費用や詳細など)を掲載できる「限定解除」という仕組みがあります。

限定解除の4条件

  1. 医療機関の連絡先(電話番号・メール等)を明記すること
  2. 自由診療の場合は、通常必要とされる治療内容・費用を明記すること
  3. 自由診療の場合は、主なリスクや副作用を明記すること
  4. ユーザーが容易に閲覧できる状態であること

まとめ

医療広告ガイドラインは、一見すると「表現を縛る厳しいルール」に思えますが、その本質は「患者さんが正しい情報をもとに、安全に医療機関を選べるようにすること」にあります。
難しく考えず、『正しく、誠実に情報を開示すること』を意識することで、結果的に患者さんの安心と信頼に繋がるホームページになります。

この記事の監修者

高山英雄の顔写真

高山 英雄

有限会社ビジネススクウェア

代表取締役

会計事務所にて約17年間、数多くの医療機関・一般法人のコンサルティングに従事。
社長室長・グループ常務取締役を経て、平成17年に有限会社ビジネススクウェア設立。
300件以上のホームページサポート・SEO対策を手がける。

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