患者様の検索行動から考えるクリニックのホームページ構成

NEWS COLUMN

お知らせ・コラム

HP活用

2025.11.05

患者様の検索行動から考えるクリニックのホームページ構成

患者様の検索行動から考えるクリニックのホームページ構成

朝晩の冷え込みが感じられるようになり、風邪や感染症が流行しやすい季節が近づいてきました。
「咳 止まらない 病院」や「発熱 クリニック」など、体調に不安を感じた患者様がスマートフォンで病名や症状を検索する機会が多くなる時期でもあります。

ところが、診療内容を1ページにまとめて掲載している場合、特定の病名や症状キーワードで検索しても他院ばかりが上位に出てしまうことがあります。

この違いは、実は"情報量"の問題ではなく、ホームページの構成(設計)の違いによって起きています。

この記事では、「診療内容を1ページにまとめる構成」ではなぜSEOで不利になるのか、そしてどのように"専用ページ"を設ければ検索上位を狙えるのかを、実際の患者様の検索行動とあわせて解説します。

SEO対策の基本は「1ページにつき1テーマ」

Googleは、1つのページにたくさんのテーマが詰め込まれているよりも、
1
ページにつき1つの明確なテーマがある構成を好みます。

たとえば、「診療内容」ページの中に「内科」「皮膚科」「小児科」「予防接種」などがまとめて書かれている場合、Google"どのキーワードでこのページを評価すべきか"を判断できません。その結果、検索上位を狙いにくくなってしまいます。

一方で、テーマごとに専用ページを設けておけば、それぞれ「内科 ○○市」「皮膚科 ○○市」などの検索キーワードで上位に表示されやすくなります。

さらに、「花粉症」「頭痛」など、病名や症状ごとに専用ページを設けることで、「頭痛 クリニック」「花粉症 ○○市」など、具体的な検索キーワードでも上位表示を狙いやすくなります。

つまり、専用ページはSEOの基礎設計そのものなのです。

関連記事:SEO対策とは?内部対策と外部対策をわかりやすく解説

1ページで複数キーワードを対策したいときは?

1ページで複数キーワードを対策したい場合は、できるだけ関連性の高いテーマでまとめると複数のキーワードでも評価されやすくなります。

患者様が同じ悩みで検索しそうな症状・疾患をセットにして構成することで、1ページでも複数キーワードに対応しながら、SEO評価を維持できます。
大切なのはページを増やすことよりも、テーマの明確さを保つことです。

専用ページが検索の入り口を増やす

先述したように、1つのページにすべての情報を詰め込んでしまうと、検索上位を狙いにくくなってしまいますが、テーマごとに専用ページを設けておけば、検索キーワードで上位に表示されやすくなります。

それに加え、専用ページがある=検索の入り口が増える=アクセスのチャンスが増えるということになります。
たとえば、「頭痛 外来」「花粉症 皮膚科」「発熱 小児科」など、患者様が入力する言葉はさまざまです。
専門ページはこうしたニーズに応えられる"入口ページ"となるため、自然とアクセスが広がります。

SEO対策とは、単にキーワードを意識するだけでなく、患者様の検索行動に合わせて情報を整理することでもあるのです。

新しいページを増やすのが難しい場合は?

「専用ページを作るのが理想なのは分かっているけれど、なかなか難しい...」
そんな場合でも、次のように既存のページを少し工夫するだけで改善が可能です。

  • 症状や疾患ごとに小見出し(h2・h3)を設け内容を整理する
  • ページ内リンクで関連項目へスムーズに移動できるようにする
  • コラムやトピックスを活用して情報を増やす

また、Googleアナリティクスなどでアクセスの多い内容を確認し、反応が良いテーマから優先的に専用ページ化していく方法もおすすめです。
段階的に見直すことで、コストを抑えながらSEOとユーザビリティの両立が図れます。

むやみにページを増やすのは逆効果!

「ページ数を増やせばSEOに強くなる」と誤解されることもありますが、重要なのは"数"ではなく目的ごとに情報を整理することです。

  • 「診療科ページ」では専門性を伝え、症状や病名別ページへリンクさせる
  • 「症状別ページ」では患者様が悩みから探しやすくし、病名別ページへリンクさせる
  • 「病名別ページ」では実際に来院を検討している患者様に対し、「どんな治療が受けられるのか」「どんな検査を行うのか」を詳しく伝え、診療科ページへ戻る導線を設ける

というように、それぞれのページが役割を持ち、自然とページ同士がリンクし合うことができれば、患者さんの知りたい情報がすべてサイト内で得られるため、SEOの評価も上がっていきます。

わかりやすさと信頼感で来院に繋がるホームページに

専用ページを設けることで得られるのはSEOだけではありません。
患者様にとっても、必要な情報がすぐに見つかる「わかりやすいサイト」になります。
たとえば、「どんな検査ができるのか」「診療時間や対象年齢は?」など、患者様が知りたい情報をページごとに整理することで、安心感や信頼感が高まります。
特に医療分野では、"信頼される情報提供"が来院につながる大切な要素です。

関連記事:患者目線で考える!安心感を届けるホームページの4つのポイント

まとめ

専用ページを設けることは、次のような3つのメリットがあります。

  • サイト全体のSEO評価が底上げされる
    → 関連するページ同士をリンクでつなぐことで、検索エンジンからの評価が高まります。
  • 患者様が求める情報にすぐたどり着ける
    → 迷いにくい導線設計は、信頼感や来院意欲の向上につながります。
  • キーワードごとに上位表示を狙える
    → 「花粉症」「腰痛」「膝の痛み」など、患者様が検索する具体的な言葉でヒットしやすくなります。

SEOでお悩みの方は、是非一度ご自身のサイトをチェックしてみてください。
もし、複数のテーマを1ページにまとめて掲載している場合は、テーマごとにページを分けてみるだけでも、ぐっと見やすく検索にもかかりやすくなります。

お知らせ・コラム一覧

pagetop