ホームページに掲載する写真の重要性は、業種を問わず共通しています。
しかしその中でも、医療機関のホームページ制作では、写真撮影に関する独特の配慮点が多く感じられます。
今回は、クリニックのホームページを制作してきた経験から、特にご相談が多かったケースをご紹介します。
すべての医療機関様に当てはまるわけではありませんが、「実際によくあるケース」として参考にしていただければ幸いです。
スタッフの顔出しが難しい
医療機関の写真撮影で最初に話題に上がりやすいのが、スタッフの顔出し可否です。
看護師や受付スタッフの方を中心に、「顔が分かる写真は使わないでほしい」というお声を多くいただきます。
理由として多いのは、
- 将来的に退職した際、写真の差し替えが必要になる
- 個人情報やプライバシーへの配慮
- そもそも写真に写ることに抵抗がある
といった点です。
ホームページ上では、顔が見える写真の方が安心感や親しみやすさを演出しやすいのは事実ですが、顔出しが難しい場合でも、個人が特定されにくい構図での写真を使うことで、クリニックの印象を伝えることができます。
例えば次のような、顔がはっきり写るのを避けることで、雰囲気を伝えつつプライバシーにも配慮した写真表現が可能です。
- 手元の作業風景のみを写す
- 後ろ姿や斜め後方から写す
- 物や空間をメインにして人物をぼかす
建物や内装が古い
開業してから年月が経っているクリニックの場合、「建物が古くなっているので、いい印象の写真が撮れるか不安」というご相談をいただくこともあります。
確かに、新しい施設と比較すると見劣りしてしまう部分もありますが、撮り方次第で印象を大きく改善することは可能です。
具体的には、
- 写真に写る部分は不要な物や掲示物を整理してから撮影する
- 外観写真は天候や時間帯を選び、明るい印象を重視する
- 編集の力を借りる
といった工夫を行うことで、清潔感や安心感のある写真に仕上げることができます。
施設全体をそのまま写すのではなく、「患者様が見て安心できるポイント」を切り取る見せ方が重要です。
こんな写真はNG!患者さんが不安になってしまうポイント
生活感が写り込んでいる
診察室や受付を撮る際、以下のようなものが紛れ込んでいないか注意しましょう
- 受付カウンターの端にある、スタッフの飲みかけのペットボトルや私物
- 医療機器の影に見える、ぐちゃぐちゃに絡まった配線コード
- 棚の上にうっすら積もった埃や、使い古されて角が丸まった掲示物
これらは、見ている側に「衛生管理への意識」を疑わせるきっかけになります。
個人を特定できる物が写ってしまう場合もあるため、写真に写る範囲は「何もない状態」を目標に片付けましょう。
暗い・不健康な色味の写真
室内で普通に撮影をすると、どうしても全体的に「暗く、青白い」写真になりがちです。
- 顔に影が落ちて、表情が暗く見える。
- 白い壁がグレーや青に見える。
医療機関において「青白さ」や「暗さ」は、冷たさや体調の悪さを連想させてしまいます。どうしても色味が悪くなってしまう場合は、編集で健康的なトーンに調整しましょう。
ただし、過度に編集してしまうと、違和感や来院時のギャップに繋がります。
素材の良さを活かしつつ、不自然にならない範囲で、清潔感を底上げするのが大切です。
スマホで撮影した写真を使っても大丈夫?
もちろん、スマホ撮影でもホームページに使える写真はありますが、次のようなデメリットもあります。
- 明るさの調整が難しい
- 写真のクオリティにばらつきが出やすい
- 細かい調整が難しい
- レンズの交換ができない
「一旦スマホで撮った写真を使いたい」「プロ撮影までは予算が取れないので自分で撮影したい」という場合は、次の点を意識するとスマホでの写真撮影でも失敗しにくくなります。
- 自然光が入る明るい時間帯に撮影する
- 画面の端まで確認し、不要な物は事前に片付ける
- 同じ構図を複数枚撮り、後から選ぶ
また、雰囲気を伝えるためのイメージカットや背景写真であれば、素材を活用する選択肢もあります。
まとめ
ホームページに掲載する写真は、クリニックの印象を左右する要素です。
一方で、撮影の際にはスタッフの方のプライバシーや建物・内装の経年変化などの問題が生じやすくもあります。
そのため、構図や撮り方、写真の使い分けまで含めて工夫することが重要になります。
これからホームページ制作やリニューアルを検討される方は、デザインや費用だけでなく、写真撮影について相談できる制作会社かどうかも判断材料のひとつとしてみてください。
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